32日目 イエローハット

2022.05.07

 

昨日は市民プールが休館日だったため、今日こそはと久々に泳いできました。ところがなんだか疲れ気味でスピードは出ず、距離も2000m程で帰宅しました。

明後日には乗船地に向けて移動をはじめるので、今日がこの休暇中最後の水泳でした。船に乗ったらスイムだけは練習できないので、次に下船する6月から再開する予定です。

 

その後は近所のイエローハットに行って、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤへのタイヤ交換とエンジンオイルの交換をお願いしました。

今回のゴールデンウィーク旅行で雪遊びは最後になるのでノーマルタイヤに交換です。今乗っているフリードスパイクは去年の年末にスタッドレスを履いた状態で購入したので、ノーマルタイヤを履かせるのはこれが初めてです。違いは感じるのかな?

また、乗り換えてから6000km程走りましたがまだエンジンオイルの交換をしていなかったのでついでにお願いしました。購入時点で総走行距離16万キロのベテランだったのですが、思いの外きれいでよく走ってくれているので、これからも大切に使いたいです。少なくとも2年後の車検は通して4年間は乗りたいなぁ、くらいに思っています。

 

いよいよ乗船が近づき、最後の身辺整理といった様相を呈しています。明日は髪を切りにいかないと。

 

それでは、また明日。

31日目 CANYON Spectral 29 CF 7 が届きました

2022.05.06

 

デデン!

 

来ましたよ。CANYON Spectral 29 CFが。今日の日記は開封の儀というやつです。

注文したのがこの日記の2日目だったので、29日でドイツから我が家に届いたことになります。思っていたよりずっと早かった。

海外からの配送なので、いつものDHLか日本郵便だと思ったのですが、到着の数日前にヤマトホームコンビニエンスなる所から電話が掛かってきて配送希望日を確認してくれました。ヤマト運輸は小口の荷物で、ヤマトホームコンビニエンスは引越しや重量物を扱っているようです。海外からの荷物がヤマトで来たのは初めてです。国内の配送はキャニオンジャパンが改めて手配しているのでしょうか。

 

最終的にかかった費用ですが、本体価格429000円、配送料(梱包資材含)21500円、消費税25800円(本体価格の6割に対して10%)、関税100円で計476400円でした。

(ついでにフレームの前三角の前側に取り付けられる純正フレームバッグ3900円も購入しています。)

概ね事前に想定していた通りの金額になり安心しました。いや高いは高いが。

 

それでは開封していきます。

 

ENJOY THE RIDE! なるほどね。

段ボールは長さ2mくらい?後輪は取り付けられた状態で送られてきたので、リアエンドやリアディレイラーが損傷するリスクはほとんど無さそうです。

 

自分で組付けないといけないパーツは、フロントホイール・ハンドルバー・ドロッパーシートポスト・ペダルくらいのものです。最初からほとんど完成状態ですね。

ペダルは付属していないので、これまでハードテイルで使っていたSaintペダルを付け替えることにします。

 

やたら分厚いマニュアルや、各パーツの組付け方が記載されたQUICK START GUIDE、サスペンションの取説などが同梱されています。

QUICK START GUIDEに従って作業を進めれば問題なく完成車状態にすることが出来ます。

 

少し驚きましたが、トルクレンチとサスペンション用エアポンプも同梱されています。トルクレンチはかなりシンプルな造りですが12Nmまで目盛りがついているので十分です。

エアポンプは既に持っているので持て余しますね。

 

かっけぇ!

1時間ちょっとで完成状態になりました。自転車の整備に慣れていれば特に苦戦するような所は無いですね。

フロントサスにはほぼ空気が入っていない状態だったので5barまで充填しました。リアサスには初めから1.6bar程度入っていたのでまずはそのままにしておきます。

 

いやあまりにもかっこいいな。Big Bambooというカラーなのですが、たまらないですね。イカす。大好き。

そして軽いです。まだ重量計測はしていませんが、今まで乗っていたクロモリハードテイルよりも明らかに軽いです。フルサスなのに。これがカーボンの力かぁ。

 

折角組みあがったので一刻も早く乗りに行きたい所なのですが、残念ながら乗船日が迫っており丸一日予定を空けられる日はもうありませんでした。次下船したら狂ったように乗る所存です。

 

 

今日は久々にプールに行く予定だったのですが、いつもの市民プールが休館日でした。普段は火曜日なのに何故…と絶望していたのですが、今週はゴールデンウィークで火曜が祝日だったので、人がたくさん来られる祝日に営業して平日の今日が振替休館になったようです。

市民の生活に寄り添う柔軟な対応の前に、振り上げた拳は行き場を無くし、大人しく帰ってランニングをしてから自転車を組んだのでした。

 

それでは、また明日。

30日目 鳥海山バックカントリー

2022.05.05

 

ゴールデンウィーク登山最終日は山形県鳥海山バックカントリーです。昨晩のうちに名古屋から先輩もやってきて3人パーティになりました。

麓の駐車場に前日入りしていたので、折角なのでPixel 6 PROの星空撮影モードを初使用してみました。

 

鳥海山と星空

星空撮影中は約4分間露光状態が続くのでスマホ本体を固定しないといけません。今回は三脚を持っていなかったので、スマホを雪に突きたててなんとか撮影しました。

思ったよりしっかり星は写っていますが、やっぱりかなり粗いしブレていますね。とりあえず三脚は必須と分かったので、次の機会には三脚を使って試そうと思います。

 

朝は5時半頃起床し7時過ぎに出発しました。ありがたいことに、登り始めから常にほぼ山頂が見えています。登っている人数がかなり多く、視界が広く開けているため、常に数十人が登っているのを見ながらの登山になりました。

視界良好

大盛況

予報通りの快晴で風も強くない絶好の登山日和です。汗をかき過ぎないようにゆっくり登り、約3時間で山頂付近の七高山に到着しました。

 

右手前に七高山、左奥に最高所の新山

山頂にも人がたくさんいて賑わっています。画像左奥にある最高所の新山を目指して、スキー板をデポしてブーツハイクで向かいます。

 

最高所の鳥海山新山に到着

七高山から30分程歩いて最高所に到着しました。いい天気!

再び歩いて七高山に戻り、ブーツや板を滑走モードに切り替えて滑り降ります。最近行った月山や至仏山のパウダースノーと比べると、非常に重いザラメ雪といった感触で滑走自体はそこまで爽快ではありませんが、長い下りの道のりをあっというまに滑り降りることができるのはやっぱり大きなアドバンテージです。

山頂から30分ちょっとで一気に滑り降りて無事に終了と相成りました。

滑走を楽しむというよりは、登山としての行程や景色を楽しむ山といった印象で、最高の天気の元で満喫することが出来ました。夏にもまた訪れてみたい山です。

 

そんなこんなでゴールデンウィークに予定していた登山をすべて終え、約500kmの道のりを8時間無心で運転し先程帰宅しました。

全体を通して百名山に5座挑戦し、そのうち4座に登頂することができました。雪山登山は登頂できるかどうか五分五分くらいのイメージがあるので、今回は大変調子よく登らせていただくことが出来ました。

 

これで自分が登頂した百名山は合計48座になったようです。まだまだ先は長いですが、百名山制覇もいつの日か成し遂げたい目標の一つです。北アルプス南アルプスに全然行けていないので、今年の夏には行ってみたいな。

 

それでは、また明日。

29日目 秋田観光 川原毛大湯滝

2022.05.04

 

今日は登山はお休みです。天気はいいのですが、風が強く登山向きではなかったですね。

折角晴れてはいるので、歩かないと辿り着けない野湯を求めて秋田県の河原毛大湯滝に行ってきました。湯温が最適になるのは7月~8月のようですが、なんとか浸かれたらいいなと目指します。

泥湯温泉の駐車場に車を停めて、そこから徒歩で片道50分程の道のりです。

 

賽の河原

冬季通行止めの車道をしばらく歩くとそれっぽい色合いの水たまりが見えてきました。賽の河原と呼ばれているようで、綺麗ではありますがここは夏場でも入ることはできません。

 

河原毛地獄

恐山のような荒涼とした雰囲気。しっかりした看板が立っていたりと、意外と観光地化されています。とりあえず杭に沿って遊歩道を歩き滝湯を目指します。

 

遊歩道には残雪

遊歩道には雪がたくさん残っていました。舐めてかかってランニングシューズで来てしまったのですが、登山靴で来ればよかったと少し後悔したり。

 

滝湯に到着

50分程歩いて滝湯まで到着しました。早速水に触ってみると、冷たい…雪解け水程の冷たさではありませんが、到底浸かることのできる水温ではありません。

 

入りたかった

すぐ近くの滝を眺めながらゆっくりと入浴することができたら最高だったろうと思いますが、残念ながら時期尚早でした。

しばらく滝壺を眺めてから大人しく撤退し、車を停めていた泥湯温泉で泥湯に入りました。その名の通り泥が沈んでいるお風呂で良い湯でした。

 

前日入りで鳥海山を眺める

明日はゴールデンウィーク登山最終日にします。最終日にして今回のメインイベントである鳥海山バックカントリーです。天気予報では朝から登山指数Aで、東向きの10m/s以下の風が予報されています。風下になる北東側から登り始めるので、風の影響はそこまで受けないはず。

今日のうちに前日入りしましたが、麓にいながら山頂まで一望できるきれいな独立峰です。かっこいい。明日登るのが楽しみです。

 

それでは、また明日。

28日目 月山バックカントリー途中撤退

2022.05.03

 

ゴールデンウィーク登山4日目は山形県の月山へ。雨飾山ぶりのメンバーと2日ぶりの再会を果たし、ペアでバックカントリーを楽しんできました。

 

4月から営業を開始する変わった業務形態な月山スキー場のリフトを利用しての登山です。朝8時のリフトの動きはじめに合わせてスキー場に到着しましたが、猛烈に雪が降りしきっています。視界も悪くこのままでは出発できないな、という空模様でしたが、1時間ごとの予報では9時過ぎから月山周辺は晴れの予報となっています。まずは様子を見ることにしました。

9時過ぎには雪はほぼ止み、太陽こそ見えませんが空も若干明るくなってきました。これなら行けるだろうと準備を整えて、リフト券1回券(通常600円のところモンベル会員割で570円)を購入しリフトに乗り込みました。

今年の月山スキー場は、メインゲレンデといえる大斜面コースにクレバス(雪の亀裂)が大量に発生しているため滑走禁止になっています。

 

大斜面のクレバス

リフトから撮影した大斜面のクレバスが写真中央に写っています。でかい。これは落ちたら命はありませんね。

 

リフトを降りると看板

いつのまにか10時過ぎになりましたが、リフトを降り、出し忘れていた登山届をネット上で提出していざ出発です。

見える範囲で10人以上がBC装備で登っていきます。賑わっているなぁ。

 

姥ヶ岳

20分程登って姥ヶ岳のピークに到着しました。残念ながら視界不良です。GPSとトレースを頼りに先を進みます。

 

登りの最中にもクレバス

登りの最中にもちょっとしたクレバスがあります。近くで見るとなかなかの迫力です。

 

たまーに視界が晴れると先まで見通すことができて当分の進行方向がわかるのですが、曇り続けていると方向感覚も高度感覚もうまく働かず、ほとんどGPS頼みになってしまいます。先行者がいればそれを追いかければいいのですが、ゆっくりと登っていても次第に別のパーティを追い抜いてしまい、いつのまにかほとんど先頭に立ってしまいました。

リフト降り場から2時間程登って、晴れていれば目の前に山頂が見えるであろうあたりまでやってきました。地図の等高線からわかっていましたが、山頂手前は非常に斜度がきついです。直登はとてもではないですが出来ないので、ジグザグに歩いて少しでも斜度を緩和しながら登ります。登りの中ではこの区間が圧倒的にきつかったですね。こんな所、登れたところで降りられるのか不安になりながら歩いていました。

 

激登りをジグザグに登る

斜度がきつい区間をなんとか登り終え、山頂は目と鼻の先!というところで稜線に出るのですが、稜線に一歩出た瞬間に立っているのがやっとな程の爆風が吹き付けてきました。数十秒こらえていましたが、これじゃ到底歩けないということで、数メートル降りたところで様子を見ることにしました。

そのまま少しだけ待ってみましたが、風が弱まる気配はありません。すぐに両者異論なく撤退を決定しました。残りほんのわずかな距離だったので悔やまれますが、あの状況では撤退以外の選択肢はありませんでしたね。

激登りの区間で健脚なソロの方が自分達を抜かしていって、目の前で山頂に向かって歩かれていったのですが、無事に山頂まで辿り着かれたのでしょうか。

 

なんにせよ撤退ということで、本来板のシールを剥がして滑り始めるのですが、風が強すぎてそれどころではありません。とりあえずシールを貼ったままゆっくりと滑走して風が弱まるところまで降りていきました。

登っている最中は、こんなに斜度のきついところを降りられるのかと思っていた区間は、驚くほど簡単に滑ることが出来ました。スキーってすごいんだな。

数分滑って、大きな岩の陰でシールを剥がしたりブーツを滑走モードにしたりと準備を整えました。まだまだ視界は悪いのでGPSを頻繁に確認しながらゆっくりと滑っていきます。

 

ようやく視界良好!

下り区間の半分程を慎重に滑り降りると、ようやく視界が開けました。先が見えてしまえばこっちの物で、残りの区間は気持ちよく一気に滑り降りることが出来ました。

 

クレバスを横から眺める

山頂周辺には人はまばらにしかいませんでしたが、スキー場が近づいてくると大勢の人がBCや登山を楽しんでいるのが見えました。

斜面を大きくトラバースしながら登山道を降りていき、リフト乗り場に合流して無事下山することが出来ました。

山頂には辿り着けませんでしたが、最後には気持ちよく滑ることができ楽しい山でした。また来年以降にリベンジに行こうと思います。

 

それでは、また明日。

27日目 至仏山バックカントリースキー

2022.05.02

 

ゴールデンウィーク登山3日目は群馬県至仏山(しぶつさん)(今日も読めない)。スキー板を履いて登り、下山は滑って降りてくるバックカントリー(BC)スキーです。

今日の日記は3000文字を越えてしまいました。それってもはや日記か?

 

1年間のうち、ゴールデンウィーク前後の約2週間しか解放されない残雪期の至仏山バックカントリー愛好家に有名だそうです。日本人らしく期間限定という言葉に弱いのでホイホイと釣られて滑ってきました。

至仏山へは、国立公園やハイキングコースで有名な尾瀬からアクセスします。実は尾瀬に訪れるのはこれが初めてです。

 

鳩待峠の駐車場は空きあり

尾瀬観光の基点となる鳩待峠駐車場は日によっては満車になり、ふもとの駐車場からバスや乗り合いタクシーを使うことになるとのことでしたが、前日の夕方は空きありでマイカー通行可能になっていました。

前日は昼過ぎからずっと雨に降られていたのですが、鳩待峠に近づき標高が高くなっていくと、雨から雪に変わりました。寒い地方では5月でも雪が降るんですねぇ。

 

駐車場に着いてから、昨日の夜のうちにスキー板の裏にシール(進む方向には滑るけど、後ろ方向には滑らなくなる魔法のアイテム)を貼って準備を済ませておきました。

天気予報によると日中はバッチリ登山指数A。今日は天気を気にせず登ることが出来そうです。

 

登山自体の所要時間は全体で5時間程度と想定しているので、特に早く起きる必要はありませんでしたが、なんとなく5時に目覚ましをかけて就寝しました。ところが、フリードスパイクでの車中泊が快適過ぎて2度寝し、結局6時まで寝てしまいました。

ダイレクトマーケティングですがフリードスパイクは車中泊性能最強なのでおススメです。荷室が完全フルフラットになるので身長183cmの自分でも足を伸ばして寝ることが出来ます。もはや家。

6時に起床しサンドウィッチを食べ、6時40分頃出発しました。

 

尾瀬の入口

駐車場のすぐそばの観光センターでは、ちょうどバスが来たのか20人くらいの登山者がやってきました。ゴールデンウィークだけあって賑わっています。

 

スキー板装着

登り口で早速板を装着。ハイクアップモードでは、ブーツのつま先の両側に開いた穴に、ビンディングのピンが刺さる形で固定されます。かかとは自由に動くので、シールと併せて板を履いたまま雪面を登ることが出来る様になります。

周りで準備している方々の話を聞いていると、今年はかなり雪が多いようです。例年は登り口にはそんなに雪が残っていないのかな?

 

残雪期入山者への案内板

残雪期入山者への案内板が立っています。今回は、至仏山から東南東方向に滑り降りる「滑走可能ルート(ワル沢へ)」を目指します。この情報はインターネットにも公開されていて、公式にこういった案内があるのは非常に珍しいと思います。

バックカントリー自体は友人と一緒に数回の経験がありますが、ソロでのバックカントリーは今回が初めてです。かなりの危険があることは承知しているのですが、この情報が決め手になって今回の計画を決行した所があります。

少し脱線しますが、昨日5月1日に鳩待峠西側の谷で登山者の男性の死体が発見されています。4月26日に入山された方だそうで、詳細な情報が無いので通常の登山かバックカントリーかもわかりませんが、雪山に行く以上無関係な話ではありません。多少雪山に慣れたような気がしてきても、いつまでも気を緩めずに細心の注意を払って向き合わないといけないですね。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

 

山頂周辺は雲に覆われている

話を戻して登っていきます。今日は1日晴れ予報でしたが、山頂周辺は雲に覆われています。

少し歩いていて気が付いたのですが、右足のBC用ブーツが若干壊れています。ウォークモードと滑走モードを切り替えて足首の可動域を変更するレバー?があるのですが、そのレバーを跳ね上げておくためのバネを引っ掛けるピンが抜け落ちて無くなっています。たいした故障ではないと思いますが、購入したショップに修理を依頼しないといけないですね。

 

視界悪し

順調に進んでいきますが視界は悪いです。こんなはずでは…

 

至仏山の石碑

中継地点の小至仏山に到着しました。この石碑は岩や植物に覆われていて板を履いたままでは近くに行けない場所にあったので、Pixel 6 PROの4倍望遠カメラで遠くから撮影して済ませました。便利ー。

山頂はまだ曇り

登り口から2時間半で約5km登って、結局曇りのまま山頂に着いてしまいました。仕方がないので板からシールを剥がしたり、パンを食べたりして晴れるのを待ちます。

視界こそ悪かったですが、登ってきたコースには特に難所は無く、人も多かったので安心して登ることができました。

 

ようやく晴れた!尾瀬の雪原を一望

ときどき晴れ間が出ては曇りを数回繰り返し、20分程待ったところでようやく晴れました。尾瀬の雪原を一望できます。この景色だけでも十分に登ってきた価値がありますが、今回のお楽しみはこれからです。

 

先行するテレマークスキーヤー

ここからは、広い雪面をどこでも自由に滑ることができるボーナスタイムです。自分とほぼ同じタイミングで山頂に着いたテレマークスキーとBCスキーの2人組が先行して滑っていきました。序盤はどこを滑ってもいいのですが、8割近く滑り降りた後に沢に架かったスノーブリッヂを2回渡ることになるので、その場所だけ間違えないように、後は自由に滑り降ります。

 

一面パウダースノー

雪質は重いパウダーという感じ。数か月ぶりのスキーで最初だけ緊張しましたが、慣れてくるとたまらない快感です。

うぉぉ、自由だ。自分は今自由を手にしている…という謎の快感に包まれました。鬱屈した現代社会に窮屈さを感じているそこのあなた、バックカントリーをやりましょう。

 

山頂を見上げる

ものの数分で山頂は遥か彼方。これだよこれ。重い板を履いてわざわざ登った苦労を楽々帳消しにしてくれる抜群の報酬です。

ほとんど下り終えたあたりで木々の間に入ってツリーランになります。斜度はほとんど無くなっているので木に激突する様な危険さはなく、かといって止まってしまうこともなく、快適に木々の間を抜けていくと、次第に沢の流れる音が聴こえてきました。

 

ワル沢のスノーブリッヂ

1回目の沢であるワル沢に架かるスノーブリッヂ。画像だと良く分からないですね。

 

オヤマ沢のスノーブリッヂ

こちらはわかりやすいですね。2回目の沢、オヤマ沢のスノーブリッヂです。画像だとかなり細くてもう崩れそうに見えますが、実際に細くてもう崩れそうです。恐い。

沢を渡る箇所は、前々日にBCをしていた人のログを参考に、かなり慎重に場所を確認しながら進みましたが、結果的にはトレースに導かれるままに進んでいけば素直にたどり着く場所にありました。

残りは登山道に向けて少しだけ登り返して終了です。山頂から駐車場までは1時間もかからず帰ってきてしまいました。

 

駐車場に帰ってくると係りのおじさんが出迎えてくれました。そしてなんとこの駐車場の一日料金、2500円です。流石、尾瀬

駐車料金2500円

 

色々ありましたが振り返ってみると、いやー楽しかった。スキー体験としては人生で一番楽しかったかもしれないです。これがバックカントリーの醍醐味か。

非常に楽しい山だったので、来年以降も是非行きたいです。沼田インターから行けるのでアクセスもいいですし、今度は大勢で訪れてみたいですね。

 

それでは、また明日。

26日目 巻機山登山

2022.05.01

 

巻機山(まきはたやま)(読めない)(昨日の雨飾山も読めなかった)でソロ雪山登山をしてきました。

今日は本州は広く雨模様だったようですが、前日に確認したてんきとくらすによれば午前中は登山指数A、午後はBとの予報だったのでなんとかなるだろうと挑戦しました。

結果としては、登頂には成功したものの山頂からの展望は無し。風も強く快適な登山とはなりませんでした。とはいえ雪山らしい大変さを味わい、振り返ってみれば良い経験になったかも知れません。

 

朝は5時頃に登山口駐車場に到着。天気予報を眺めながらサンドウィッチを1つ食べ、しばらく悩んだ末に出発を決めて6時前に歩き始めました。

 

序盤はぬかるんだ泥のような路面が多く、冬の間に倒れたのであろう太い枝に頻繁に進路を阻まれたりしてあまり面白くなかった記憶。

ただ、雪に埋まった数メートルはある長い枝の近くの雪を踏んだ時に、重しになっていた雪が崩れて地面から結構な勢いで枝が跳ね上がってきたときは猛烈に驚きました。文字では伝わらないと思いますが、勢いと音が結構すごくて、「何!?ドッキリ!?」とか一人で口走るくらいにはビックリしました。

ちなみに同じ現象が別の場所でももう一回発生して、その時も相変わらず驚きました。1日に2回もドッキリを仕掛けないでくれ。

 

1時間ちょっと登ると5号目看板が出てきました。

5合目

5合目を越えると路面の雪の比率が高くなり始めました。そして時たま樹林帯を抜けて吹きっさらしの区間があるのですが、風がかなり吹き荒れています。標高をさらに上げて風よけになる植物が減ってくるとまずそうだなぁと少し弱気になり、どこまで行けるか軽く検討してみたり。

目指す巻機山は標高1967mですが、その手前に標高1861mの前巻機山を通ります。風が強ければ撤退も視野にいれつつ、まずはこの前巻機山まで登ってみようと歩みを進めました。

しばらく殺風景な雪原が続き、風もそれなりに強く吹かれたりしましたが、トレースを頼りにじりじり進みます。あまり必要ない気もしましたが、たまにズリッと滑るのが嫌だったので12本爪のアイゼンを装着しました。振り返ってみると、結果的には必要なかったな。

 

8合目

なんとか8合目まで登ってきました。8合目周辺は植生保護のため階段が設置されています。

登り始めたころの空は明るかったのですが、この頃にはすっかり雲がかかって視界が悪くなっていました。

 

9合目 前巻機山

なんだかんだで前巻機山まで登ってくることが出来ました。標識には何と書いてあるのかな?

 

ニセ巻機山

巻機山より手前に1回ピークが来るからと言ってニセ巻機山は草。

ここまで来てしまえば、残りは大した距離も登りもありません。風は強そうですがサクッと山頂まで向かえそうです。

 

巻機山の山標柱があるはずの場所

もうずっと視界が悪く、足元のトレースとGPSを頼りに進んでいる状態なのですが、山頂までは残りわずかです。どうやらこの画像の付近にも山頂の看板があるようなのですが、ご覧の有様で見つけることができませんでした。

 

山頂?

9時過ぎには山頂はもう目前。山頂付近はやはり風を遮るものが無く爆風です。体が浮くほどではないですが、ストックくらいなら手を離すと吹き飛ばされてもおかしくないくらい。そんな状態でなんとか山頂であろう場所までたどり着いたのですが、看板は見当たらず画像通りのケルンが佇むのみ。

流石に日本百名山で山頂看板が無いってことは無いだろうと思い、瓦礫の中から少佐を探すヴァイオレットエヴァーガーデンの如く探し回ったのですが、何も見つけられませんでした。

下山してから調べてみたところ、やはり山頂にはケルンしかないのですね。文字として刻まれているのは山頂手前の山標柱だけのようです。まぁこちらも見つけられなかったのですが。

 

とはいえ登頂に成功したことは間違いありません。何も見えないのだから後はさっさと下山するのみ。雪の下りは快適で、11時過ぎには駐車場に着くことが出来ました。

駐車場で荷物を片付けている間に雨が降り始めたので、間一髪でした。ありがたや。

 

そんなわけで、振り返ってみればいい経験にはなったものの、天候に恵まれない登山になりました。山頂には辿り着きましたが、またいつか天気の良い日にリベンジしたいものです。

 

それでは、また明日。