2022.06.30 富士山登山 須走ルート

富士山を眺められる宿に連日泊まっていて、ドンドン登りたくなっていた富士山に登ってきました。登山を始めてからかれこれ9年目?くらいですが富士山には登ったことが無く初挑戦です。

ルートはほぼ真東から登る須走口からの須走ルートを選択。富士ヒルクライムでお馴染みの富士スバルラインでアクセスするルートでもよかったのですが、車両1台につき2100円の通行料が掛かるようなので無料の須走ルートにしておきました。

公式コースタイムは往復約10時間のようです。夏山であればコースタイムから30%くらい短縮したタイムが自分にちょうどいい速さになることが多いので、実際の所要時間は7時間程度になると踏みました。

朝7時に登り始めれば14時くらいには下山できるだろうと須走口の駐車場を7時前に出発です。

 

公式な山開きは例年7月上旬みたいですね。まだ通行禁止となっているので自己責任で。

といっても、山開き後であっても登山で何か起きたら自己責任だし、そもそも人生やること全て自己責任だよな、みたいなどうでもいいことを考えながら登り始めました。

 

序盤は好調。先日のマウンテンバイクの落車で打った脚が痛むかと思いましたが、毎晩湿布を貼って寝ていたおかげかそんなに痛みは感じません。

 

7合目あたりはずっと、荷物を載せて登っていくブルドーザーを追いかけながら歩いていました。はたらくくるまは何歳になってもかっこいいんだよな。

積荷は遠巻きに眺めた感じ布団と飲み物がメインのようでした。運んできた方が今年もよろしくお願いします、なんて山小屋の方に挨拶していたりして、夏の訪れを感じます。

 

無限軌道イカすぅ!山なのに車の写真ばっかり撮ってる。

どうでもいいことですが、キャタピラはキャタピラー社の商標登録らしいですよ。無限軌道は日常で使うにはかっこ良すぎますよね。履帯は……オタクにしか通じなさそう。

 

 

本7合目の3200mを超えたあたりで一気に空気が薄くなったような感覚がありました。頭痛や吐き気は全く無いので高山病とは言わないかもしれませんが、若干の眠気があってあくびが出たり、高山病の初期症状的なものを少し感じます。

高山病には人生で一度だけ思い切りやられたことがあります。数年前にタンザニアキリマンジャロに登った時に、山頂アタックの日にまったく眠れず、寝不足状態で標高5000mを越えたあたりからまともに歩き続けられない程の症状が出ました。

高山病の時は、眠ってしまうと呼吸が浅くなってより酸素が不足するので寝てはいけないそうなのですが、結局のこの時は気合で登頂した後に下山途中の小屋で1時間程爆睡したらきれいさっぱり治りました。やはり敵は睡眠不足か。

 

今回は十分な睡眠をとれているし標高もそれほどでもないので、ゆっくり歩き続けていれば最後まで特に問題はありませんでした。ペースは上がらないですが。

 

トボトボと歩き続けて10:30頃にお鉢まで辿り着きました。なかなかの迫力です。

 

お鉢巡り中に1か所だけ残雪がありますがツボ足で問題ありません。

 

日本最高峰富士山剣ヶ峰に到着!

当たり前ですが日本最高峰なのですよね。肩書として最強なんだよな。

ここが日本で一番高い場所だと思うと感慨深いものがあります。

 

景色を堪能してパンを食べたら下山開始です。

下山は登山道からちょっと離れたブルドーザー道の砂利道をジャリジャリしながら歩くことが出来ます。ちょっと歩いてみた感じ、細かい砂利が靴の中に入ってくるので、用意しておいたゲイターを装着しました。これは持ってきて良かった。

砂利道がきつかったのか単純に距離が長かったのか、終盤は脚が相当お疲れ状態でした。

 

トータル14km歩いて14:20頃に下山完了。かなりお疲れでもっと時間がかかるかと思ったのですが、大体想定通りの時間に降りてくることができました。

富士山に登ってみた感想としては、普通にキツイな、という印象です。初心者でも行けるという風潮はあり確かに行こうと思えば行けると思いますが、単純に標高が高いので日本の他の山にはないしんどさがあると思います。距離もそれなりにあるし。

そうはいっても満足度の高い登山でした。快晴で眺めも良かったし文句なしです。

 

それでは、また明日。