2022.04.30
雨飾山(あまかざりやま)へ日帰り雪山登山に行ってきました。新潟県と長野県の県境に位置する百名山の一座です。
前日はあいにくの雨でどうなることかと心配していたのですが、結果的には快晴で素晴らしい登山になりました。
今回のメンバーは自分を含め5人。結果的にはそこそこタフな山でしたが、皆装備もしっかり揃えていて、楽しく登ることが出来ました。
朝6時頃に雨飾荘の駐車場を出発し、夏ならば車でアプローチできる林道が雪で埋まっているため、最初の3km程は斜度のない林道歩きからはじまります。
1時間以上は沢沿いに歩いて行って、ほぼ雪に埋まっている雨飾高原キャンプ場駐車場を通り過ぎたあたりから本格的な登山が始まります。ここら辺で12本刃のアイゼンを装着し、斜度がきつそうだったので珍しくピッケルも持って登り始めました。
一日を通して、ガイド2人に登山客3人の5人パーティと、2人組のご夫婦と、自分たちのパーティのどれかの組が先頭を進む形になりました。雪山の先頭でのルートファインディングは自分にはまだまだ難しい要素が多いですが、この山を知り尽くしているであろう山岳ガイドさんが比較的近くにいたこともあり、ある程度安心感を持って登ることができました。ありがたや。
登りはじめた早朝こそ曇りがちでしたが、山頂が近づくにつれてどんどん雲が流れて、最終的には文句なしの快晴になりました。
山頂手前で見晴らしの良い稜線に出ました。北側には日本海と糸魚川と思われる市街が一望でき、新鮮な気分になります。画像正面に見えるピークが雨飾山山頂です。どうやって山頂まで登ればいいのか遠巻きにはわからない。
山頂直前では、斜度のきつい雪面を登攀するような形でクリアしました。雪質が締まっているおかげでアイゼンの前爪やピッケルがしっかりと食い込み、斜度の割には安心して登ることが出来ました。こんな具合に自分達の能力や装備を検討して、自分達なりの登り方をあーだこーだ言いながら考えられるのは雪山ならではの楽しさですね。
無事山頂に着くことが出来ました。看板もなかなかしっかりしています。
山頂からはどこも見渡しても絶景で大満足でした。
下りは特筆すべきこともなくサクサクと。登りも下りも概ねコースタイム通りで、全行程約8時間で下山しました。
下山直後には、雨飾荘に併設されている無料の野天風呂に入る事が出来ます。シャワー等はありませんが、下山後の体には最高のひと風呂です。至れり尽くせりか。
天気が良かったことが大きいかも知れませんが、総じて満足度の高い山でした。雪山としては難易度がそれなりにあったものの、非常に景色が良く、コースも登り甲斐があり、もっと知名度が高くてもいい山な気がします。
そんな一日を終え、明日の天気予報を睨みながら、同じく新潟県の巻機山のふもとまでやってきました。明日も良い天気になることを祈りつつ、今日はフリードスパイクで車中泊です。
それでは、また明日。